🧠【懐かし脳活】
黒電話のダイヤルの位置の謎?

そういえば、電話って昔はダイヤル式だったって!なんで“0”が一番遠かったんだろ?ふつう数字は小さいほうが先って感覚あるのに…

あら懐かしい〜黒電話。ダイヤル回すとき、“0”が遠くて“ジーーーー”って長く回したわね~。

おっ、いいところに気づいたのう。今日は黒電話の“ダイヤルの位置の謎”を考えてみようかのう。
【問題】黒電話のダイヤルで「0」が一番遠く、「1」が一番近かったのはなぜ?
A.「0」は使用頻度が少なかったから
B.故障を防ぐため
C.電話局の交換機の仕組みに合わせていたから
ケロ坊:「Let’s チャレンジ!」

“「0」は使用頻度が少なかった”から…?それとも、“黒電話の機能”の問題かしら…?
ケロ坊:「昔の電話は、ダイヤルを回したときの“戻る速さ”と“回数”で信号を送っていたみたいですね。数字ごとに決まった回数だけ「カチカチ…」と音が鳴って、交換機が“この人、3番かけたな”と判断する仕組みだったんだって!」
ウサ子姐さん:「そうなのね…じゃあ、“0”ってどうなるのかしら?カチカチ音鳴らないの?それじゃあ、識別できないわね…」
ケロ坊「‘0’だけは特別で、カチカチ音が“10回”だったんだって!」

解説するぞい。
黒電話(くろでんわ)」は、正式にはダイヤル式固定電話機と呼ばれ、昭和時代(1950~1980年代)を中心に多くの家庭や職場で使われていた黒色の電話機のこと。
特徴としては
・番号をくるくる回して入力するのでボタンはなし
・ジーッ、カチカチ…という音が特徴的で、電気コンセントにつながなくても使える(電話線から微弱な電流で作動)
・家の中でしか使えず、コードが短いため、場所を選べなかった など
昔の黒電話は“パルス式”といって、ダイヤルを回すと電話機が“カチカチ”と回数で信号を送っていたんじゃ。
例えば、“3”を回すと3回カチカチ鳴る。
でも“0”だけは特別で、カチカチが“10回”だった。
だから“0”をかけるには一番遠くまで回す必要があったんじゃよ。
この方式に合わせて、電話局の自動交換機も“音の数”で相手を判断してたから、“0”を一番遠く=10回分にしたんじゃ。
よって、【正解】はCの“電話局の交換機の仕組みに合わせていたから”じゃな。
ウサ子姐さん:「なるほど〜、交換機が“音の数”を数えてたから、カチカチ音が10回の“0”は一番長く回す必要があったのね!」
ケロ坊:「ってことは、今の電話番号みたいに、“090”とか“0”が多いと、昔は大変だったってこと⁉」
フクロっち先生:「その通り。だから、役所や重要機関の電話番号には“1”や“2”など回しやすい数字が使われてたこともあったのじゃよ。」
実は、警察の「110」と消防の「119」のうち、最初に決まったのは「119」のほう。1926(大正15)年に電話が自動交換方式のダイヤル式となった際、ダイヤルを回すとき最短でかけられるように、消防の電話番号は「1」を多用する「112」とされたが、かけ間違いが多発したことで翌年には「119」に改められた。最後の「2」が「9」に変わったのは、当時「9」という地域番号が使われていなかったという理由のほか、ダイヤルを回す距離が長い「9」にすることで心を落ち着かせる時間を作ったため、とも言われている。
【🌺まとめ】
パルス回線(ダイヤル回線)とは昔の黒電話やダイヤル式電話で使われていた回線方式のこと。電話番号をかけるとき、ダイヤルを指で回して戻すと「カチカチカチ…」と音がして、音の回数で数字を伝えるのが「パルス信号」。たとえば、「3」→カチカチカチ(3回の音)、「0」→カチカチカチ…(10回の音)。音というより「電気のオン・オフ」を一定回数繰り返すことで電話局に信号を送っていたとか。今ではほとんどの家庭が、数字のボタンを押すと「ピッ」と電子音が鳴るのが特徴であるプッシュ回線(トーン信号)を使用している。

“黒電話”を使ったことがありますか?人と人との距離を縮めた便利な道具であり、家族のつながり・暮らしの中心にあった象徴的な存在。不便さもありましたが、近年ではインテリアやオブジェとして人気が再燃し、レトロ雑貨として再注目されているとか♪
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